2025年度 第36回 中唐文学会のお知らせ(第2号)
残暑厳しき折、会員の皆様におかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。
第36回中唐文学会大会を以下のように開催いたします。また、ZOOMでのご参加も可能です。
お誘いあわせの上、ふるってご参加くださいますようお願い申しあげます。
また、今年度は懇親会も開催予定です。学会の活性化につながれば幸いです。
会 場 〒819-0385 福岡市西区元岡744
九州大学伊都キャンパス イースト1号館2階 C-203会議室
日 程 10月11日(土)13:30〜17:00
(懇親会:18:00開始予定)
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13:00 受付開始
13:30 開会の挨拶
*研究発表(発表25分、質疑応答10分)*
13:35 題 目:「柳宗元「三戒」と仏教との関係について」
発表者: 劉 帥池(関西大学大学院 東アジア文化研究科修士二年)
質疑応答(14:00〜14:10)
14:10 題 目:「『贅箋唐詩絶句選』における中晚唐詩の解釈──注・箋の運用を中心として」
発表者:・ 卉翎(台湾大学 中国文学科博士課程・大阪大学 特別研究生)
質疑応答(14:35〜14:45)
***休憩(14:45〜15:00)***
15:00 題 目:「晩唐の儒者と兵事に関する説について」
発表者:高橋 未来(大阪公立大学)
質疑応答(15:25〜15:35)
15:35 題 目:「韋応物の「巡省詩」について ――貞元二年、江州の逃戸事案をめぐって――」
発表者:土谷 彰男(早稲田大学法学学術院)
質疑応答(16:00〜16:10)
16:15 総会(30分程度)
【懇親会のお知らせ】
会場:谷久(福岡県福岡市西区周船寺1-8-3)
時間:18:00開始予定
会費:5,000円
会場への移動:
「九大センターゾーン入口」バス停より
〔九州大学線1〕九大学研都市駅行(周船寺経由)乗車(約9分乗車)
「周船寺」バス停より徒歩3分
※フォームより懇親会の出欠確認にご協力をお願いいたします。
※会費は現地(大会会場)にて徴収いたします。
お願いとお知らせ
同封の振込用紙から、会費のお振り込みと出欠席のご連絡をお願いします。
また、対面かオンラインのどちらかで参加なさる方は、以下の「申し込みフォーム」及び会費振込用紙より申し込みをお願いいたします。オンラインの方にはのちほど、ZOOMのURLをお送りします。
※フォームは中唐文学会のブログにも掲載予定です。
https://forms.gle/PzYWM5Y52wah85nZ6
▼本会は、会費の納付で会員資格継続の作業を進めます。
振込用紙に金額をご記入の上、お振り込み下さいますようお願いします。
【振込先】 口座番号00100−8−631654 口座名称 中唐文学会
正会員3,000 円、準会員(会報不要の方)1,000 円
学会出張等に必要な書類がございましたら長谷川(changgu@u-gakugei.ac.jp)までお知らせください。
会場(九州大学伊都キャンパス)へのアクセス
九州大学伊都キャンパス:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/campus/ito/
研究発表要旨
劉 帥池「柳宗元「三戒」と仏教との関係について」
柳宗元は多くの動物寓話の創作を通じて、漢代以降衰退傾向にあった寓話文学の復興に大きく寄与した。なかでも、「臨江之麋」・「黔之驢」・「永某氏之鼠」の三篇から構成される「三戒」は、著名な作品として人口に膾炙しており、中国寓話文学史上において重要な位置を占めている。また、柳宗元は仏教に強い関心を抱いており、その影響は彼の作品にも色濃く反映されている。「黔之驢」が仏教の影響を受けて作られたことは、従来から指摘され、ほぼ定説となっているが、「三戒」全体と仏教との関連性については十分に考察されてこなかった。よって本発表では、先行研究の成果を踏まえつつ、改めて「三戒」と仏教との関係について考察したい。
・ 卉翎「『贅箋唐詩絶句選』における中晚唐詩の解釈──注・箋の運用を中心として」
『贅箋唐詩絶句選』は、宋代の胡次焱によって箋解された詩選集であり、中晚唐の七言絶句が多く収められる。胡箋以前には謝枋得が注釈をつけ、『註解章泉澗泉二先生選唐詩』として刊行されていた。謝注は義理による詩解を特徴とし、原詩の趣旨からずれる場合もあり、後世では評価が分かれた。胡次焱は謝注が原詩意から逸れることを自覚しつつ、さらに箋解を加えている。本発表では、謝注と胡箋の解釈策略と作品との関係に着目する。特に注者や箋者が、作品を義理的に読む時、字句を丁寧に味わいながら、詩境の再構築の過程に注目する。同時に、中晚唐絶句の作品特性が、こうした解釈の可能性や空間をどのように提供したかを考察する。
高橋 未来「晩唐の儒者と兵事に関する説について」
安史の乱後の藩鎮反乱が多発する中で、杜牧(803〜852)は、文人こそが積極的に鎮圧に関わらなければならないと訴えた。その理由は、古代の聖人はみな文と武の両道に秀でていたのであり、従って武将ではなく賢人の卿大夫だけが兵事を掌り国を治めることができるのだという(「注孫子序」)。この背景には、文官と武官との根強い対立がある。果たして杜牧のこの訴えは、後の文人達にどう受け継がれたのであろうか。本発表では、王叡、司空図、来鵠、羅隠等の言説を取り上げ、比較を交えて考察する。晩唐の儒学復興の潮流の中で、彼らが儒者である自身の生き方をどう自覚したのか考えてみたい。
土谷 彰男「韋応物の「巡省詩」について ――貞元二年、江州の逃戸事案をめぐって――」
唐代の刺史は、毎年属県を一巡し風俗の観察や百姓の慰問などを行うものとされた(『唐六典』)。これは、もともと天子巡狩になるもので(『尚書』舜典)、唐朝では玄宗が封禅の巡狩のほか、開元年間には巡省に因って詩を賦した。いま仮に「巡省(じゅんせい)詩」と呼ぶのは、いわゆる現地視察の際に賦した作品を指すものであり、発表ではまず唐詩における巡省詩の展開を追う。このうち中唐の韋応物は江州刺史にあったとき巡省詩を物したが、江西観察使李兼の月進や当地の逃戸事案がその背景にあった。この韋応物の作を読み解くとともに、のちの白居易「観稼」詩を考察に加えることによって、これら巡省詩が如何なるものか解き明かしたい。
中唐文学会ブログ (http://ztw.seesaa.net/)
各問い合わせ先
大会関連: 長谷川 真史(changgu@u-gakugei.ac.jp)
幹事(会報): 石村 貴博
幹事(会計・名簿管理): 潮田 央
幹事(広報): 早川 太基
以上

